「怒りを手放して笑顔になる3つのステップ」
1:「えっ?」と思われるかも知れませんが、怒りの声を上げるのはお母さんに向かってではありません。枕です。寝室にある枕に顔をうずめて思いっきり叫びましょう!まずは心を落ち着けるようにして下さい。大きな声を出すと精神が安定すると言われています。
2:落ち着きを取り戻したらお母さんと距離をおきます。そばにいるとあれこれと探したくなりますから離れてお母さんの様子を見守って下さい。その姿をメモに取っておくともっと良いですよ。
3:ひとしきりたった後、さりげない様子で近寄り笑顔で話しかけます。
「ちょっと探し物しているんだけどね。うっかりしてどこに置いたか忘れちゃったの?お母さん心当たりない?」
と自分がなくしたことにしてみて下さい。お母さんを責めても解決にはつながりません。財布が出てくることを最優先して行動しましょう。見つかった時には、
「よかった~!」
と一緒に喜ぶようにすると明るい会話が戻ってくると思います。
「私はねぇ、以前は○○県に住んでいたの。そこでは○○をしていたのよ」
「そうだよなぁ。あの頃が懐かしいなぁ」
「そんな私に惚れたのよねぇ…」
そして数分後。
「私はねぇ、昔○○県に住んでいたの。…」
「あのなぁ、さっきも同じ話をしたぞ」
ご主人も妻の症状を知って辛抱強く答えていますが、1日に何度も同じ話をされると『いい加減にしてくれ』と叫びたくなります。
認知症の方は、同じ話を何度も繰り返しますが、ご本人にとってみれば初めてのつもりで喋っています。となると、「さっきも聞いたわよ」と伝えても相手は「きょとん」とされるばかりです。
それでは、どのように対応すればご主人がイライラしなくてすむようになるでしょうか?
1:認知症の方にとっては会話が必要だという思いを持っていただき、根気よく繰り返すことでご本人の安心につなげていきましょう。ここは相手本位にたつ姿勢が求められます。2:それでもイライラがつのってきてしまったら、話題をそらしてみるのが一番です。相手に合わせるのではなくこちらが主導権を握って「テレビで○○歌手が○○を歌っていたぞ。よく昔デュエットしたよな」なんて話をしてみるようにすると気分が変わってくるかも知れません。3:それでも爆発寸前だという場合は、他の家族の方に代わってもらうのもいいですよ。いらっしゃらない場合は、散歩に出かけるのも気分転換につながります。。ストレスをためないようにするのが一番です。